素敵に暮らす 住まいの作り方

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マンションの断熱リフォーム

 去年の夏にマンションのリフォーム工事をしたYさんから、
 こんなメールをいただきました。

  水越さん、こんにちは。
  寒い日が続いていますが、リフォームをしていただいた部屋は、
  去年と比べかなり暖かく、思い切ってお願いしてよかったと実感しています。

  前はいったん暖房を切ると急速に部屋が冷えてしまっていましたが、
  今は一度暖房するとその暖かさがずっと残っています。

  また壁や床が自然素材であることがこれほど気持ちがよいとは思いませんでした。
  台所もとても使い勝手がよくなりました。本当にありがとうございました。


築年数を経たマンションでは、間取りの変更の他に
寒さ、暑さ、結露の改善といった相談を受けることがよくあります。
ほとんどの場合、サッシがシングルガラスで、外壁の断熱材が
厚く吹かれておらず、ところどころに熱橋ができていることが原因と思われます。

この問題は特に角部屋や、最上階にお住まいの方の場合にわりと深刻です。
壁面が外気に接する面積が広いために、コンクリートが冷えたり、
熱くなったする影響を1年中大きく受けてしまいます。
角部屋では窓も多くなるので、そこからの冷気や熱の侵入も大きいのです。

だから古いマンションでも、暖かいと感じることができるのは
上下、左右に住戸が接しているタイプのお部屋です。
それでも、北側の部屋に結露が発生することはよくあります。

熱橋とは建築用語で「ヒートブリッジ」とも呼ばれ、
建築の躯体の中で外部の熱を伝えやすくしてしまうので、冬はそこから熱が逃げてしまい、
室内の温度がその部分だけ低くなるために結露が発生しやすくなるのです。
こういうところは逆に夏には外部の熱が入りやすく室内を熱くします。
これを改善するのはやはり断熱補強が何と言っても効果的です。

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上はY邸のリフォーム前の写真です。
キッチンとLDを仕切っている壁を取りはらい、オープンで使えるように計画しました。

コピー2012_0803_100854-②2012_0803_100854-IMGP4213    

解体してみると断熱材の厚みが十分に吹かれておらず、
ところどころに熱橋となっている個所がありました。

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A2012_0803_120259-IMGP4218 - コピー
  
Yさんのお宅は上が屋上でした。
おそらく屋根の上に断熱材を施工している外断熱工法だと思われ
屋上スラブ(床)下のYさんの部屋側には断熱材が吹かれていませんでした。
こういう場合、床と壁で断熱材が外側と内側とに分かれるので、
重なりが不十分な箇所に熱橋ができやすくなります。

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断熱材で部屋をくるむのが何と言っても確かです。
外断熱があまり効いていないことも想定して、
屋根のスラブ下にも十分に断熱材を吹き、部屋を包みました。

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断熱材の工事は結果的には見えなくなってしまうので、
施工をしてくれる工務店さんと考え方を十分に話し合って、
完璧に作業をしてもらう必要があります。

お願いした(有)孝建装さんは、丁寧に施工してくださっただけでなく
断熱材の厚みを増しても、できるだけ部屋の広さを縮めない工夫をしたり
いろいろとアイデアを出してくださいました。

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Y邸の床はもともと床暖房があったので、合板フローリングから
床暖房用の無垢のフローリングに貼り替えました。
無垢材は空気層を含むので、保温効果も上がります。

壁は調湿効果がある珪藻土に。
やはり熱を逃がさない効果は抜群ですし、空気もきれいです。

断熱リフォームは、もちろんサッシをペアガラスに替えたり、
内側にもう一枚窓をつけて2重窓にするといった
窓のリフォームも一緒に行う必要があります。

Y邸でも、実は南側の掃き出し窓には既に真空のLowEガラスが入れ替えてありました。
夏はそれなりに効果はあったそうですが、
冬の寒さはさほど改善できなかったということでしたので、
間取り変更時をチャンスとして、このような断熱リフォームに踏み切りました。

今回は西側の出窓2つも2重窓にしました。
結局は窓も壁もセットで断熱効果を高めなければ万全ではなく、
共にやれば相乗効果が期待できる、ということになります。

最近では窓周りのガラス製品が豊富です。
薄いペアガラスも出ているので、古い窓にも対応できるようになってきました。
マンションだけでなく戸建の住宅にももちろん有効です。



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